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Lips スプリング・コンサート
〜和と洋と彩の響き〜

Lips スプリング・コンサート
日時

2005年1月28日(金)
午後6時30分開場、7時開演

会場

東京文化会館・小ホール

主催

民音

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演奏曲:本人達による曲目解説
第一部
春の海:宮城 道雄 作曲(1929年)
Lips スプリング・コンサート
勅題「海辺の巌」に因んで作曲されたもので、当初よりヴァイオリン独奏曲に編曲される等、世界的に有名な曲となりました。
箏には大きく分けて二つの流派があり、本来は生田流の箏と尺八によって演奏されますが、山田流の爪音とフルートの音色による、のどかな春の海の感じ、かもめの飛び交うさまを表したいと思います。
さくら:日本古謡より
「桜さくら弥生の空は、見渡す限り・・・」
この歌詞は目本古謡として旋律とともに江戸時代以来伝承されてきたと言われています。
桜の満開へと導く美しさと、散りゆくはかなさを表現したいと思います。
明鏡:杵屋 正邦 作曲(1975年)
Lips スプリング・コンサート:古川はるな
この曲は、「作曲者が尺八の演奏に想いを致す時に三味線音楽と極めて相似するものを感じ、その可能性から書かれた作品」と言われています。
和楽器と西洋楽器のもつ間合いや呼吸法は相違するものがありますが、お互いの共通性や新しい組み合わせの可能性を感じながら、それぞれの持ち味を生かせたらと思います。
春の鳥:團 伊玖磨 作曲(1983年)
「三つの小唄」のうちの一つである「春の鳥」は、北原白秋の詩によるものですが、詩の行間にひそんでいる字には表せない〈日本的間〉のようなこの凝縮した時間を、フルートと箏の伴奏と地声の発声によって描き出してゆきたいと思います。
鳴きそな鳴きそ春の鳥
昇菊の紺と銀との肩ぎぬに
鳴きそな鳴きそ春の烏
歌沢の夏のあはれとなりぬべき
大川の金と青とのたそがれに
鳴きそな鳴きそ春の鳥
秋潦〜フルートと箏のための〜:橋本 剛 作曲(2004年11月)
Lips スプリング・コンサート:鈴木真為
潦(ろう)とは「降雨が多い・水に浸かる」という意味があり、秋潦(しゅうろう)とは、秋の大雨のことを指す。
本作品は、風(F1)と雨(箏)の神が天空より地上に降り立ち、ひとときの舞に興じるという神話的、あるいはアミニズム的発想から生まれたものである。雨はその降り方の多様さを見せ、風もまた変幻自在にそれに応える。舞の競演を終えて風と雨の神はまた翌年の豊作を地上にもたらすことを約束し、天へと還ってゆく。あとには静けさだけを残して。(作曲者記)
第二部
涙そうそう:BEGIN 作曲(1998年)
〜 花:喜納 昌吉 作曲(1982年)
Lips スプリング・コンサート
沖縄県出身の歌手が歌う「花」と「涙そうそう」は、いずれも大ヒットして、様々なアーティストによって歌われています。この2曲には、沖縄民謡の旋法を基にした音階が使われています。沖縄の音楽というと三線が特徴的ですが、紡ぎ出される旋律と響きは、私達を郷愁へと誘います。
子守歌 〜「ドリー」より第一曲〜:ガブリエル・フォーレ 作曲
ピアノ連弾集の「ドリー」より、第1曲の子守歌。ドリーという名は、当時フォーレが交際していた女性の愛称だそうです。この曲の響きはフルートに良く合い、ハープの伴奏で度々演奏されます。それならぱ箏とも...と思い編曲しましたが、何度も転調を繰返すので、13絃しかない箏にとっては大変難しい曲になってしまいました。優雅で温かく、愛に満ちたこの曲からは、フォーレのドリーに対する深い愛情が伝わってくるようです。
競馬 〜中国苗族の音楽より〜
中国の騎馬民族の音楽で元来は笙による独奏曲でしたが、その響きと旋律をピッコロの音に寄せ、軽快に走る競馬の様子を箏に表しました。
フルートと箏のための奇想曲 〜舞い降りた春告鳥〜:清水 昭夫 作曲(2004年3月)
Lips スプリング・コンサート
Lipsより委嘱を受けての作曲は2度目となるが、前回は箏の調絃において伝統的な調絃(平調子など)を基本に用いながら新しい響きを求めた作品だった。今回は調絃から新たに発想し、一の絃を除く12本の絃にはそれぞれ違う音を割り当てた。作品の形式にはソナタ形式に近く、いくつかの素材を展開しながら発展する。(作曲者記)
この道:山田 耕筰 作曲(1927年)
「この道」は山田耕筰が生涯の盟友となる詩人、北原白秋との仕事の中から生み出された近代日本歌曲です。北原白秋は、この詩の主人公を男の子に設定し、白秋自身が見た札幌の風景を男の子視点で描いています。山田耕筰はこの詩を読んで、亡き妻と共に歩いた「この道」を思い出し、非常に感激したと言われています。
「いつか・・・」と、回想へと入っていく世界を、フルートと箏で奏でたいと思います。
この道はいつか来た道 ああ そうだよ あかしやの花が咲いている
あの丘はいつか見た丘 ああ そうだよ ほら 白い時計台だよ
この道はいつか来た道 ああ そうだよ 母さんと馬車で行ったよ
あの雲はいつか見た雲 ああ そうだよ 三査子の枝も垂れてる
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